決算変更届を提出し、経営事項審査を受けたとしても、そのままでは入札に参加することはできません。入札に参加するためには、入札参加資格審査申請を行う必要があります。下記の画像の右側半分が入札参加資格申請になります。
(1)入札参加資格審査申請の仕組み
上記の画像のとおり、入札参加資格審査申請には、二つの審査からなっています。一つが「客観的審査」であり、もう一つが「主観的審査(発注者別評価)」となります。
①客観的審査
経営事項審査によって得られた、総合評価値P点が原則そのまま用いられることが多いです。もう一つの審査である「主観的審査(発注者別評価)」が国や都道府県等の発注者毎に独自の基準があるのに対して、全国で共通の客観的な点数を用いて審査される点が特徴です。
②主観的審査(発注者別評価)
もう一つは、国や都道府県等の発注者ごとに、その意向や地域性などを考慮して、主観的な評価基準に基づいて審査される点が特徴となります。
(2)東京都の入札参加資格審査申請について
現在、多くの入札については電子申請にて行われています。東京都内については、電子申請について下記の二つのシステムがあります。
①「東京都」の場合
→東京都電子調達システム
②「東京都内の市町村等」の場合
→東京電子自治体共同運営ー電子調達システム
この東京都内の市町村等の電子申請システムは、①の東京都のシステムとは別物です。①の東京都の電子申請システムの入札資格を取得していたとしても、例えば練馬区、豊島区や西東京市、武蔵野市等の入札には参加できないことになります。それぞれ①と②の入札参加資格の両方を取得する必要があります。
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