決算から経営事項審査を経て入札に至るまでの、一般的な流れは下記のようなものになります。
①決算を経て、確定申告
②決算変更届を提出
③経営状況分析を受ける
④経営事項審査を受ける
⑤経営事項審査の結果通知書を受領する
⑥入札参加登録をする
⑦入札参加登録完了(格付け付与)
⑧実際に入札に参加する
①決算を経て、確定申告
通常のケースでは、決算日から二か月以内に税務署に確定申告を行うことになります。
②決算変更届を提出
建設業許可を取得した事業者は、決算から4か月以内に決算変更届を提出しなければなりません。この決算変更届は、上記①の税務署への確定申告とは別の手続きです。
また、この決算変更届は、経営事項審査を受ける場合と受けない場合でルールが異なる事に注意が必要です。
決算変更届を提出していない事業者は、下記の経営事項審査を受ける事はできません。
③経営状況分析を受ける
下記④の経営事項審査を受けるためには、その前提として、経営状況分析を受け、この結果通知書を取得する必要があります。
建設業者は経営状況分析に必要な書類を用意し、国土交通大臣が登録した登録経営状況分析機関に申請し、「経営状況分析結果通知書」を受け取る必要があります。
④経営事項審査を受ける
上記で「経営状況分析結果通知書」を取得したら、経営事項審査を受けることが可能になります。建設業者は各種資料を用意し、許可行政庁に経営事項審査の申請を行うことになります。
⑤経営事項審査の結果通知書を受領する
経営事項審査の申請が完了すると、通常1か月程度で結果が届きます。この結果は「経営規模等評価結果通知書・総合評点値通知書」といいます。
⑥入札参加資格登録をする
経営事項審査の結果通知書を受領しただけでは、入札に参加することはできません。入札に参加するためには、原則として各発注機関の求める入札参加資格を取得する必要があります。現在多くの入札ではシステムによる電子システムが用いられています。
また、地方自治体の中には、システム連携し、一つの同じ資格で複数の自治体に入札参加できるような仕組みを採用しているところもあります。
⑦入札参加資格登録完了(格付け付与)
⑧実際に入札に参加する
現在の入札の多くは、電子入札にて行われています。入札案件は、各役所のホームページで公表されていますので、チェックいただき、入札に参加して頂くことになります。^
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